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わが家でも計画努力虚しく、狂いっぱなしなのだ。 産児計画のほうは薬石効なく次つぎ生まれ、老人のほうは老人のほうでなかなか死なないという趨勢にある。
子どものために、親のために住まいの建築計画だけをきちんとっくりあげたとしても、狂いやすい家族計画のために経済計画もついていけないということにもなる。 おおむね住宅の建築計画というのは、家族無計画にちょっとずつ遅れがちになるものである。
時機を失しないように準備しないと、その期間非常に不便な思いをすることになる。 2世帯住宅に対する需要の増加に対応して、住宅金融公庫や年金福祉事業団でも2世帯住宅や老人同居住宅を建てる人に対して、一般住宅への融資にくらべてより多くのお金を貸し付ける割り増し融資制度を実施している。
しかし、あまりお年寄りが大切にされすぎても、逆に孤独になるということになる。 縁側でひなたぼっこをしているおジイさん、おバアさんというのが昔から老人の部屋、住まいの理想像であった。
おバアさんの昔のボーイフレンドが垣根越しに通りかかったりしたら、気軽に縁側に座って昔の話に花を咲かすなどというチャンスもあった。 ところが現在は、大切にされすぎて、奥のいい部屋などをあてがわれると、なかなかそういうわけにもいかない。
箱入り娘ならぬ箱入り婆。 外の生き生きとした世界とのコンタクトが絶えてしまうようなかたちの老人の部屋は不幸である。

居間に近くて、子も孫も気軽に往き来でき、昔のボーイフレンドも訪ねてこれる、そんな老人の部屋を工夫してほしい。 日当たりがよく、風通しのよい部屋というのは別に老人でなくても最良の条件である。
ただ、青年・壮年は端的に言ってしまうと、どこにでも住める。 多少の条件の悪さなどには左右されない。
しかし、老人や乳幼児はこの多少の条件に非常に大きく影響を受けるものである。 そのことを、老人や赤ん坊にとっての住まいを考える際には基本として理解しておかなくてはならない。
お年寄りのいる家庭の住まいでは、とくに心身機能、防災について十分心をくばりたい。 人生の時間は、経験してみなくてはわからない。
老人になった経験のない者が老人の部屋を考えることになるのだが、老人に孝養をつくそうとするための、想像力と思いやりと優しさを、もってほしい。 まず寝室では、適当な高さ(40~50センチ)のベッドが良い。
ベッドのよい点は、いちいち床をのべたり、たたむ手間が省け、いつでも昼寝ができること、病気の際、看護者が楽に看病できることなどがあげられる。

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